残高・残り期間・金利・諸費用を動かすだけ。諸費用の元が何年何か月で取れるか(損益分岐)と、諸費用込みで得かどうかが分かります。
※ 年末残高証明書や、ネットバンキングの残高で確認できます。
※ 借り換え先の候補の金利。ネット銀行の変動金利や、固定への乗り換えなど比べたい金利を入れてください。
※ 事務手数料・保証料・登記費用(登録免許税・司法書士報酬)・印紙代などの合計。金額は金融機関や借入額で大きく違うため、見積もりの金額を入れてください。
借り換えると、諸費用を払っても
諸費用の元が取れるまで(損益分岐)
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住宅ローンの借り換えは、いまのローンを別の銀行の低い金利のローンで組み直すこと。残りの利息をまるごと安い金利で払い直すイメージです。効き目は「金利差 × 残高 × 残り期間」で決まるので、残高が大きく・残り期間が長い人ほど得しやすくなります。
借り換えると毎月の返済額が下がりますが、最初に諸費用を払います。毎月下がった分の合計が、払った諸費用に追いつく月が損益分岐(元が取れる時点)です。
元が取れるまでの月数 = 諸費用 ÷ 毎月の返済の減少額(割り切れない分は切り上げ)
例:残高2,000万円・残り25年・金利1.5%→0.8%・諸費用60万円なら、毎月の返済は79,987円→73,577円で6,410円の減少。600,000円 ÷ 6,410円 = 93.6…なので、94か月目(7年10か月)で元が取れます。94か月で減る返済の合計は602,540円で、ここで諸費用を上回ります。
| 諸費用 | 元が取れるまで | 諸費用込みの得 |
|---|---|---|
| 30万円 | 47か月 (3年11か月) | 約162万円 |
| 60万円 | 94か月 (7年10か月) | 約132万円 |
| 90万円 | 141か月 (11年9か月) | 約102万円 |
| 120万円 | 188か月 (15年8か月) | 約72万円 |
(残高2,000万円・残り25年・金利1.5%→0.8%の場合。毎月の返済額は元利均等返済で計算し、円未満切り捨て)
元が取れる前に売却・完済・別の借り換えをすると、諸費用の分だけ損になります。また、元が取れる月が残りの返済期間より後になる場合や、借り換え後に毎月の返済が増える場合は、借り換えないほうがよいことになります。この計算は「毎月の差額の合計」で見る目安で、繰上返済をする場合などは結果が変わります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 金利差 | 1%以上(最近は0.3〜0.5%でも得なケースあり) |
| ローン残高 | 1,000万円以上 |
| 残り期間 | 10年以上 |
3つそろわなくても、諸費用を入れて計算すればプラスになることはあります。上のシミュレーターで「諸費用込みの差」がプラスになるかを見るのがいちばん確実です。
残高2,000万円・残り25年・諸費用60万円で借り換えた場合の目安です。
| 金利 | 月々の差 | 諸費用込みの得 | 諸費用の回収 |
|---|---|---|---|
| 1.5% → 1.2% | 2,789円 | 約24万円 | 216か月 |
| 1.5% → 1.0% | 4,613円 | 約78万円 | 131か月 |
| 1.5% → 0.8% | 6,410円 | 約132万円 | 94か月 |
| 2.0% → 0.8% | 11,193円 | 約276万円 | 54か月 |
金利差0.3%でも諸費用を払ってなお約24万円のプラス。ただし諸費用を取り戻すのに216か月(18年)かかるので、途中で売却や完済をする予定があるなら要注意です。金利差0.7%あれば回収は8年ほどに縮まります。
金利1.5%→0.8%・残り25年・諸費用60万円の場合です。
| ローン残高 | 月々の差 | 諸費用込みの得 | 諸費用の回収 |
|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 3,205円 | 約36万円 | 188か月 |
| 1,500万円 | 4,807円 | 約84万円 | 125か月 |
| 2,000万円 | 6,410円 | 約132万円 | 94か月 |
| 3,000万円 | 9,614円 | 約228万円 | 63か月 |
諸費用(60万円)は残高が違ってもほぼ同じだけかかるため、残高が大きいほど元が取りやすいという構造です。
ここがいちばん見落とされるポイントです。残高2,000万円・金利1.5%→0.8%で、残り期間だけを変えてみます。
| 残り期間 | 月々の差 | 元が取れるまで | 諸費用込みの得 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6,042円 | 100か月 (取れない) | −約24万円 |
| 10年 | 6,105円 | 99か月 | +約13万円 |
| 15年 | 6,200円 | 97か月 | +約52万円 |
| 25年 | 6,410円 | 94か月 | +約132万円 |
残り5年だと、月々は6,042円下がるのに、諸費用を入れると約24万円のマイナスになります。元が取れるのは100か月目なのに、残りは60か月しかないためです。「毎月の返済が下がった」だけで判断すると損をする典型例です。必ず諸費用込みの総額で見てください(このツールはその計算をしています)。
借り換えの諸費用は、金融機関・借入額・物件によって大きく違います。決まった目安で済ませず、借り換え先の見積もりに出てくる金額を上のツールに入れて計算してください。主な内訳は次のとおりです。
一方、いまのローンで保証料を一括で払っていた場合は、残り期間に応じて一部が戻ってくることがあります。これは得の側に働くので、見積もりのときに確認し、戻る分を諸費用から差し引いて入力すると実態に近づきます。
①団信に入り直しになるため、健康状態によっては審査に通らないことがあります。②いまのローンで保証料を一括で払っていた場合、戻ってくる分があります(その分お得側に働く)。③固定→変動に換える場合は、将来の金利上昇リスクを自分で引き受けることになります(→変動・固定の違い)。
また住宅ローン控除を受けている方は注意が必要です。借り換えても控除は続きますが、控除期間は当初のローンの入居年から数えるので延びません。また借換後の残高が当初残高を上回ると、控除額の計算が調整されます。
審査ではいまの年収・勤続年数・健康状態が改めて見られます。借りたときより収入が下がっていたり、転職直後だったりすると通らないこともあります。
従来の目安は「金利差1%以上・ローン残高1,000万円以上・残り期間10年以上」の3つがそろう場合です。ただし最近は諸費用を含めても金利差0.3〜0.5%で得になるケースもあるため、実際の数字でシミュレーションして確かめるのが確実です。
事務手数料(定率型・定額型)、保証料、抵当権の抹消・設定の登記費用(登録免許税・司法書士報酬)、印紙税などがかかり、合計額は金融機関・借入額・物件で大きく違います。決まった目安で判断せず、借り換え先の見積もりの金額をこのツールに入れて計算してください。いまのローンの保証料を一括で払っていた場合は、一部が戻ってくることがあります。
「諸費用 ÷ 毎月の返済の減少額」を切り上げた月数で元が取れます。残高2,000万円・残り25年・金利1.5%→0.8%・諸費用60万円なら、毎月の返済が6,410円減るので、600,000円÷6,410円=93.6…で94か月目(7年10か月)です。諸費用が30万円なら47か月、120万円なら188か月かかります。
諸費用のうち、まだ取り戻していない分だけ損になります。また、元が取れる月が残りの返済期間より後になる場合や、借り換え後に毎月の返済が増える場合は、借り換えないほうが総額は少なくなります。このツールでは、その場合「残り期間では元が取れません」「元は取れません」と表示します。
お金の面ではプラスですが、ほかにも確認することがあります。借り換えでは団体信用生命保険(団信)に入り直すため健康状態によっては通らないこと、保障内容が変わること、変動金利へ換える場合は将来の金利上昇リスクを引き受けることは考慮が必要です。元が取れる前に売却や完済の予定がある場合は、借り換えないほうがよいこともあります。
損になることがあります。残高2,000万円・金利1.5%→0.8%の場合、残り25年なら諸費用込みで約132万円のプラスですが、残り5年だと月々は6,042円下がるのに諸費用を入れると約24万円のマイナスです。毎月の返済額が下がったかどうかではなく、必ず諸費用込みの総額で判断してください。
残高2,000万円・残り25年・諸費用60万円なら、金利差0.3%(1.5%→1.2%)でも約24万円のプラスになります。ただし諸費用を取り戻すのに216か月(18年)かかるため、途中で売却や完済の予定があるなら注意が必要です。金利差0.7%あれば回収は8年ほどに縮まります。
続きます。ただし控除期間は当初のローンの入居年から数えるため延びません。また借換後の残高が当初の残高を上回る場合は、控除額の計算が調整されます。
元利均等返済で「残り期間そのまま・金利だけ変わる」と仮定した概算です。実際は残り期間の変更、保証料の戻り、金利タイプ、団信の差などで変わります。正確な金額は金融機関の見積もりでご確認ください。
情報更新日:2026年10月23日|計算の根拠・参照元について