住宅ローンは年収の何倍まで?借りられる額と「返せる額」
家を買うとき、まず気になるのが「わが家はいくらまで借りられる?」。よく言われる目安は 年収の5〜7倍 ですが、じつはこの倍率よりも大切なのが 返済負担率(手取りに対する年間返済額の割合) です。銀行が「貸してくれる額」と、無理なく「返していける額」は違います。両方の考え方を、やさしく整理しました。
📑 この記事でわかること
目安は「年収の5〜7倍」だけど…
住宅情報サイトなどでよく見る目安が「借入額は年収の5〜7倍」。年収500万円なら2,500万〜3,500万円が一つの目安、という具合です。手軽でイメージしやすい反面、この倍率には 金利・返済期間・ほかの借入(車のローンなど)・家族構成 が反映されていません。ざっくり当たりをつける最初の一歩、くらいに考えるのがちょうどよいです。
本当に大事なのは「返済負担率」
返済負担率とは、年間のローン返済額 ÷ 年収 の割合のこと。金融機関の審査では額面年収に対して35%程度まで認められることもありますが、それは「上限」であって「おすすめ」ではありません。生活にゆとりを残すなら、手取り年収に対して20〜25%以内 に収めるのが安心の目安です。
例:手取り年収400万円なら、年間返済は80万〜100万円(月7万〜8.3万円)以内が目安。ボーナス返済に頼りすぎないほうが、収入が変わったときに慌てずにすみます。
年収別・借入額のざっくり早見
金利や期間で変わりますが、返済負担率をおさえた「無理のない借入額」の目安です。
| 額面年収 | 年収5〜7倍の目安 | 無理のない借入の目安 |
|---|---|---|
| 400万円 | 2,000〜2,800万円 | 2,000〜2,500万円 |
| 500万円 | 2,500〜3,500万円 | 2,500〜3,200万円 |
| 600万円 | 3,000〜4,200万円 | 3,000〜3,800万円 |
| 700万円 | 3,500〜4,900万円 | 3,500〜4,400万円 |
「借りられる上限」まで借りると、金利が上がったときや収入が減ったときに苦しくなりがち。上の右列くらいを目安に、余裕をもたせておくのがおすすめです。
フラット35の基準(返済負担率)
全期間固定の「フラット35」では、返済負担率の基準がはっきり決まっています。
- 年収 400万円未満 … 返済負担率 30%以下
- 年収 400万円以上 … 返済負担率 35%以下
これは住宅ローンだけでなく、車のローンやカードの分割など「ほかの借入の返済」も合算して判定されます。頭金や他の借入がある人は、その分だけ住宅ローンに回せる枠が減ります。
「借りられる額」=「返せる額」ではない
審査に通る=安心して返せる、ではありません。次の3つを見落とさないようにしましょう。
- 諸費用…物件価格のほかに、新築で3〜7%、中古で6〜9%ほどの諸費用が現金で必要。
- 金利上昇…変動金利で借りると、将来金利が上がって返済額が増える可能性があります。
- 教育費や老後…子どもの教育費がかさむ時期と返済が重なると家計が苦しくなりがち。
「毎月いくらなら無理なく払えるか」から逆算して借入額を決めると、失敗しにくくなります。
まとめ
- 目安は 年収の5〜7倍。ただし当たりをつける最初の一歩。
- 本命は 返済負担率=手取りの20〜25%以内。
- フラット35は 年収400万円未満30%・以上35%(他の借入も合算)。
- 借りられる額まで借りず、諸費用・金利上昇・教育費に余裕を残す。
実際の毎月返済額や、頭金を入れたときの違いは、シミュレーターで具体的に確かめられます。
情報更新日:2026年7月|このサイトについて・免責。借入の目安は一般的な考え方で、実際の審査基準・借入可能額は金融機関や個々の状況で異なります。無理のない返済計画は各家庭の事情に合わせてご判断ください。