老後のお金の「使い方」がわかる

資産の取り崩し、
何年もつ?

資産額・毎月使う額・利回りを動かすだけ。資産が何年もつか(資産寿命)と、何歳まで持つかが分かります。

1いまの資産額

2,000万円
100万円1億円

※ 取り崩しに使える預貯金・投資(NISA等)の合計。

2毎月 取り崩す額

150,000円 / 月
3万円50万円

※ 年金などの収入で足りない分=資産から毎月いくら取り崩すか。

3想定利回り(運用しながら取り崩す)

3.0%
0%7%

※ 取り崩しながらも残りを運用する前提の年率。運用しないなら0%に。

4取り崩しを始める年齢

65
50歳75歳

資産寿命(試算)

資産残高の推移

棒の高さ=その年齢時点の資産残高(運用しながら取り崩し)

取り崩し 年額0 円
運用しない(0%)場合比較:同じ額を取り崩したとき
利息だけで暮らすならこの額までなら資産は減らない
4%ルールの目安年4%=長持ちしやすい取り崩し額
💡 最初の数年の相場下落に注意。取り崩し始めてすぐ大きく下がると資産寿命が縮みます(同じ平均利回りでも順番で結果が変わる=シークエンス・リスク)。現金クッションを持つ、下落時は取り崩しを抑える、などで備えられます。
💡 「いくら貯めるか」だけでなく「どう使うか」も大切。年金額と合わせて計画しましょう。

この計算ツールは、ブログや記事に無料で貼りつけられます。

資産寿命の基本

「資産寿命」とは、いまの資産を運用しながら毎月取り崩していったときに、資産が尽きるまでの年数のこと。老後は「いくら貯めたか」だけでなく「どう使うか(取り崩すか)」が同じくらい大切です。

取り崩しながら運用すると長持ちする

取り崩しをしても、残った資産を運用し続けると資産寿命は大きく延びます。たとえば2,000万円を月15万円取り崩す場合、運用0%なら約11年ですが、年3%で運用できれば約13年に延びます。毎月の取り崩しが運用益の範囲内なら、理論上は元本が減りません

毎月いくら取り崩すと何年もつか

65歳から2,000万円を年3%で運用しながら取り崩した場合の資産寿命です。取り崩す額が増えると、資産寿命は加速度的に短くなります

毎月の取り崩し年間資産寿命何歳まで
5万円60万円尽きない
8万円96万円32年8か月97歳
10万円120万円23年1か月88歳
15万円180万円13年6か月78歳
20万円240万円9年7か月74歳

月10万円と月15万円の差はたった5万円ですが、資産寿命は23年から13年へ、10年近く縮みます。取り崩し額を少し抑えることの効果は、思っているより大きいのです。

資産額別の資産寿命

逆に、毎月15万円ずつ取り崩す前提で資産額を変えると、次のようになります(年3%・65歳から)。

資産額資産寿命何歳まで毎月の利息
1,000万円6年1か月71歳25,000円
2,000万円13年6か月78歳50,000円
3,000万円23年1か月88歳75,000円
4,000万円36年7か月101歳100,000円
6,000万円尽きない150,000円

資産が2倍になると、資産寿命は2倍以上に延びます(1,000万円で6年、2,000万円で13年)。取り崩した残りが運用に回るぶん、元本が大きいほど利息の効きが強くなるためです。毎月の利息が取り崩し額に追いつく6,000万円のラインを超えると、理論上は元本が減りません。

運用の効果は資産が大きいほど大きい

「運用しながら取り崩す」ことの効果も、資産額によってまったく違います(毎月15万円取り崩し)。

資産額運用しない年3%で運用
1,000万円5年6か月6年1か月+0.6年
2,000万円11年1か月13年6か月+2.4年
3,000万円16年8か月23年1か月+6.4年

資産1,000万円だと運用してもわずか半年強しか延びません。資産が少ないうちは「運用でなんとかする」より「取り崩し額を抑える」「収入を作る」ほうが確実です。

年金がいくらあるかで景色が変わる

実際の老後は、資産だけを取り崩すのではなく年金でまかなえない分を取り崩します。生活費が月25万円・資産2,000万円・年3%運用の前提で、年金額を変えてみます。

年金(月)取り崩し(月)資産寿命何歳まで
10万円15万円13年6か月78歳
15万円10万円23年1か月88歳
20万円5万円尽きない

年金が月5万円多いだけで、資産寿命は78歳から88歳へ10年延びます。年金は死ぬまでもらえる終身の収入なので、資産寿命の計算では圧倒的に強い存在です。まずは自分の年金額を確認し(→年金見込み額シミュレーター)、繰り下げ受給で増やせないかを検討する価値があります(→繰り下げ受給とは)。

95歳まで(30年)もたせるには

65歳から30年間もたせるのに必要な資産額を逆算しました。

毎月の取り崩し年3%で運用運用しない
10万円約2,372万円約3,600万円1,228万円
15万円約3,558万円約5,400万円1,842万円
20万円約4,744万円約7,200万円2,456万円

よく言われる「老後2,000万円」は、年金でまかなえない不足分が月10万円未満で、かつ運用を続けるという前提に近い数字です。不足額が月15万円なら3,500万円以上が必要になります(→老後資金シミュレーター)。

4%ルールという目安

「毎年、資産の4%ずつ取り崩せば30年以上もつ可能性が高い」という米国の研究にもとづく目安が4%ルールです。2,000万円なら年80万円・月約6.7万円。日本の状況や相場・インフレで変わるので絶対ではありませんが、取り崩しすぎを防ぐ目安として役立ちます。

いちばんの注意点=最初の下落

同じ平均利回りでも、取り崩し始めてすぐに大きく下落すると資産寿命は縮みます(シークエンス・オブ・リターン・リスク)。対策は、①数年分の生活費を現金で持っておく、②下落した年は取り崩しを抑える、③公的年金という「一生もらえる収入」を厚くする(→繰り下げ受給)こと。まずは年金額を把握するのが出発点です(→年金見込み額)。

この計算に入っていないもの

資産寿命の計算はどうしても「きれいすぎる」数字になります。実際には次の要素が加わります。

だからこそ、資産寿命の計算は「一度やって終わり」ではなく、数年ごとに現状の残高で計算し直すものだと考えてください。

本ツールは利回り一定・毎月末に定額を取り崩すと仮定した概算です。実際は相場変動(とくに取り崩し初期)、インフレ、運用益・年金への課税で結果は変わります。目安としてご利用ください。

よくある質問

Q. 資産寿命とは何ですか?

いまある資産を、運用しながら毎月一定額を取り崩していったときに、資産が尽きるまでの年数のことです。取り崩す額が少なく運用利回りが高いほど、資産寿命は長くなります。

Q. 取り崩しても資産が減らないことはありますか?

あります。毎月の取り崩し額が、その月の運用益(資産×月利)の範囲内であれば、元本を保ったまま使い続けられます。たとえば2,000万円を年4%で運用できれば、月約6.6万円までは理論上減りません(相場変動は考慮しない試算)。

Q. 4%ルールとは何ですか?

資産を年4%(毎月なら資産の約0.33%)ずつ取り崩せば、30年以上は資産が持つ可能性が高い、という米国の研究にもとづく目安です。2,000万円なら年80万円・月約6.7万円が目安になります。あくまで目安で、相場やインフレで変わります。

Q. 老後2,000万円あれば足りますか?

取り崩す額しだいです。65歳から2,000万円を年3%で運用しながら取り崩す場合、毎月10万円なら23年1か月(88歳まで)もちますが、毎月15万円だと13年6か月(78歳まで)で尽きます。「2,000万円」という数字は、年金でまかなえない不足分が月10万円未満という前提に近いものです。

Q. 資産が少ないときも運用したほうがいいですか?

運用の効果は資産が大きいほど大きくなります。毎月15万円を取り崩す場合、年3%で運用すると資産寿命は1,000万円で0.6年、2,000万円で2.4年、3,000万円で6.4年延びます。資産が少ないうちは運用に期待するより、取り崩す額を抑える・収入を作るほうが確実です。

Q. 30年(95歳まで)もたせるにはいくら必要ですか?

65歳から年3%で運用しながら取り崩す前提では、毎月10万円で約2,372万円、15万円で約3,558万円、20万円で約4,744万円が目安です。運用しない場合はそれぞれ約3,600万円・5,400万円・7,200万円が必要になります。

Q. このツールの計算は正確ですか?

利回り一定・毎月末に定額を取り崩すと仮定した概算です。実際は相場の変動(とくに取り崩し初期の下落)、インフレ、運用益や年金への課税で結果は変わります。目安としてご利用ください。

情報更新日:2026年7月|計算の根拠・参照元について