資産額・毎月使う額・利回りを動かすだけ。資産が何年もつか(資産寿命)と、何歳まで持つかが分かります。
※ 取り崩しに使える預貯金・投資(NISA等)の合計。
※ 年金などの収入で足りない分=資産から毎月いくら取り崩すか。
※ 取り崩しながらも残りを運用する前提の年率。運用しないなら0%に。
資産寿命(試算)
棒の高さ=その年齢時点の資産残高(運用しながら取り崩し)
「資産寿命」とは、いまの資産を運用しながら毎月取り崩していったときに、資産が尽きるまでの年数のこと。老後は「いくら貯めたか」だけでなく「どう使うか(取り崩すか)」が同じくらい大切です。
取り崩しをしても、残った資産を運用し続けると資産寿命は大きく延びます。たとえば2,000万円を月15万円取り崩す場合、運用0%なら約11年ですが、年3%で運用できれば約13年に延びます。毎月の取り崩しが運用益の範囲内なら、理論上は元本が減りません。
65歳から2,000万円を年3%で運用しながら取り崩した場合の資産寿命です。取り崩す額が増えると、資産寿命は加速度的に短くなります。
| 毎月の取り崩し | 年間 | 資産寿命 | 何歳まで |
|---|---|---|---|
| 5万円 | 60万円 | 尽きない | — |
| 8万円 | 96万円 | 32年8か月 | 97歳 |
| 10万円 | 120万円 | 23年1か月 | 88歳 |
| 15万円 | 180万円 | 13年6か月 | 78歳 |
| 20万円 | 240万円 | 9年7か月 | 74歳 |
月10万円と月15万円の差はたった5万円ですが、資産寿命は23年から13年へ、10年近く縮みます。取り崩し額を少し抑えることの効果は、思っているより大きいのです。
逆に、毎月15万円ずつ取り崩す前提で資産額を変えると、次のようになります(年3%・65歳から)。
| 資産額 | 資産寿命 | 何歳まで | 毎月の利息 |
|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 6年1か月 | 71歳 | 25,000円 |
| 2,000万円 | 13年6か月 | 78歳 | 50,000円 |
| 3,000万円 | 23年1か月 | 88歳 | 75,000円 |
| 4,000万円 | 36年7か月 | 101歳 | 100,000円 |
| 6,000万円 | 尽きない | — | 150,000円 |
資産が2倍になると、資産寿命は2倍以上に延びます(1,000万円で6年、2,000万円で13年)。取り崩した残りが運用に回るぶん、元本が大きいほど利息の効きが強くなるためです。毎月の利息が取り崩し額に追いつく6,000万円のラインを超えると、理論上は元本が減りません。
「運用しながら取り崩す」ことの効果も、資産額によってまったく違います(毎月15万円取り崩し)。
| 資産額 | 運用しない | 年3%で運用 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 5年6か月 | 6年1か月 | +0.6年 |
| 2,000万円 | 11年1か月 | 13年6か月 | +2.4年 |
| 3,000万円 | 16年8か月 | 23年1か月 | +6.4年 |
資産1,000万円だと運用してもわずか半年強しか延びません。資産が少ないうちは「運用でなんとかする」より「取り崩し額を抑える」「収入を作る」ほうが確実です。
実際の老後は、資産だけを取り崩すのではなく年金でまかなえない分を取り崩します。生活費が月25万円・資産2,000万円・年3%運用の前提で、年金額を変えてみます。
| 年金(月) | 取り崩し(月) | 資産寿命 | 何歳まで |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 15万円 | 13年6か月 | 78歳 |
| 15万円 | 10万円 | 23年1か月 | 88歳 |
| 20万円 | 5万円 | 尽きない | — |
年金が月5万円多いだけで、資産寿命は78歳から88歳へ10年延びます。年金は死ぬまでもらえる終身の収入なので、資産寿命の計算では圧倒的に強い存在です。まずは自分の年金額を確認し(→年金見込み額シミュレーター)、繰り下げ受給で増やせないかを検討する価値があります(→繰り下げ受給とは)。
65歳から30年間もたせるのに必要な資産額を逆算しました。
| 毎月の取り崩し | 年3%で運用 | 運用しない | 差 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 約2,372万円 | 約3,600万円 | 1,228万円 |
| 15万円 | 約3,558万円 | 約5,400万円 | 1,842万円 |
| 20万円 | 約4,744万円 | 約7,200万円 | 2,456万円 |
よく言われる「老後2,000万円」は、年金でまかなえない不足分が月10万円未満で、かつ運用を続けるという前提に近い数字です。不足額が月15万円なら3,500万円以上が必要になります(→老後資金シミュレーター)。
「毎年、資産の4%ずつ取り崩せば30年以上もつ可能性が高い」という米国の研究にもとづく目安が4%ルールです。2,000万円なら年80万円・月約6.7万円。日本の状況や相場・インフレで変わるので絶対ではありませんが、取り崩しすぎを防ぐ目安として役立ちます。
同じ平均利回りでも、取り崩し始めてすぐに大きく下落すると資産寿命は縮みます(シークエンス・オブ・リターン・リスク)。対策は、①数年分の生活費を現金で持っておく、②下落した年は取り崩しを抑える、③公的年金という「一生もらえる収入」を厚くする(→繰り下げ受給)こと。まずは年金額を把握するのが出発点です(→年金見込み額)。
資産寿命の計算はどうしても「きれいすぎる」数字になります。実際には次の要素が加わります。
だからこそ、資産寿命の計算は「一度やって終わり」ではなく、数年ごとに現状の残高で計算し直すものだと考えてください。
いまある資産を、運用しながら毎月一定額を取り崩していったときに、資産が尽きるまでの年数のことです。取り崩す額が少なく運用利回りが高いほど、資産寿命は長くなります。
あります。毎月の取り崩し額が、その月の運用益(資産×月利)の範囲内であれば、元本を保ったまま使い続けられます。たとえば2,000万円を年4%で運用できれば、月約6.6万円までは理論上減りません(相場変動は考慮しない試算)。
資産を年4%(毎月なら資産の約0.33%)ずつ取り崩せば、30年以上は資産が持つ可能性が高い、という米国の研究にもとづく目安です。2,000万円なら年80万円・月約6.7万円が目安になります。あくまで目安で、相場やインフレで変わります。
取り崩す額しだいです。65歳から2,000万円を年3%で運用しながら取り崩す場合、毎月10万円なら23年1か月(88歳まで)もちますが、毎月15万円だと13年6か月(78歳まで)で尽きます。「2,000万円」という数字は、年金でまかなえない不足分が月10万円未満という前提に近いものです。
運用の効果は資産が大きいほど大きくなります。毎月15万円を取り崩す場合、年3%で運用すると資産寿命は1,000万円で0.6年、2,000万円で2.4年、3,000万円で6.4年延びます。資産が少ないうちは運用に期待するより、取り崩す額を抑える・収入を作るほうが確実です。
65歳から年3%で運用しながら取り崩す前提では、毎月10万円で約2,372万円、15万円で約3,558万円、20万円で約4,744万円が目安です。運用しない場合はそれぞれ約3,600万円・5,400万円・7,200万円が必要になります。
利回り一定・毎月末に定額を取り崩すと仮定した概算です。実際は相場の変動(とくに取り崩し初期の下落)、インフレ、運用益や年金への課税で結果は変わります。目安としてご利用ください。
情報更新日:2026年7月|計算の根拠・参照元について