個人事業主の税金はいくら?所得税・住民税・国保・年金をまとめて解説

更新:2026年7月 ・ 読了目安 約4分

個人事業主・フリーランスは、会社員と違って税金や社会保険を自分で計算して納める必要があります。かかるのは大きく所得税・住民税・国民健康保険・国民年金の4つ(+業種により個人事業税)。それぞれの中身と、手取りを増やすコツを整理します。

📑 この記事でわかること
  1. 個人事業主にかかるお金
  2. 税金は「もうけ(所得)」にかかる
  3. 会社員より「社会保険の自己負担」が重い
  4. 手取りを増やすコツ=青色申告+控除
  5. 納めるタイミングにも注意
  6. よくある質問
  7. まとめ
税金は「売上」でなく「もうけ」にかかる 売上 例 600万 −経費 事業所得 例 450万 −控除 課税所得 青色65万など ×税率 税金 所得税+住民税 経費を正しく計上し、青色申告や各種控除を使うほど、課税所得が下がり税金も減ります。 これに国民健康保険・国民年金が加わります(社会保険料控除で所得からは引ける)。

個人事業主にかかるお金

種類中身
所得税国の税金。所得が多いほど税率が上がる累進(5〜45%)。確定申告で計算。
住民税お住まいの自治体へ。所得の約10%+均等割。前年の所得をもとに翌年課税。
国民健康保険市区町村ごとに計算。所得割+均等割など。上限あり(年間約92万円/40歳未満・令和7年度)。
国民年金定額。令和8年度は月17,920円(年約21.5万円)。
個人事業税法定業種のみ。所得から290万円を引いた額に3〜5%。

売上(課税売上)が1,000万円を超えると、原則として消費税の納税義務も出てきます(インボイス登録者は別途)。

税金は「もうけ(所得)」にかかる

ポイントは、税金は売上ではなく「所得=売上−経費−各種控除」にかかること。経費をきちんと計上し、控除を使うほど税金は下がります。流れはこうです。

  1. 売上 − 必要経費 = 事業所得
  2. 事業所得 − 青色申告特別控除 − 基礎控除など = 課税所得
  3. 課税所得 × 税率 = 所得税・住民税

会社員より「社会保険の自己負担」が重い

個人事業主が見落としがちなのがこれです。会社員は健康保険・厚生年金の保険料を会社が半分負担してくれますが、個人事業主は全額 自分持ち。しかも国民年金は将来の受取が会社員(厚生年金あり)より少なめです。同じ「所得450万円」でも、会社員より手取りが少なくなりがちなのは、この差が大きいためです。

だからこそ、次の「経費・控除・年金の上乗せ」でカバーするのが大事になります。

手取りを増やすコツ=青色申告+控除

納めるタイミングにも注意

個人事業主は、税・保険を年間を通じてバラバラのタイミングで自分で納めます。「口座にお金があると思ったら納税で消えた」を防ぐため、売上の一部を納税用に取り分けておくのがコツです。

よくある質問

Q. 開業したら、まず何をすればいい?

税務署に開業届と、あわせて青色申告承認申請書を出しておくと、その年から青色申告(最大65万円控除)が使えます。提出には期限があるので早めに。

Q. インボイス制度で消費税はどうなる?

売上1,000万円以下でも、取引先に求められてインボイス登録をすると、消費税の申告・納税が必要になります。登録するかは取引先との関係で判断を。負担軽減の経過措置もあります。

Q. 会社員をやめて独立した年の注意点は?

住民税は前年(会社員時代)の所得で計算されるため、独立1年目は前年の高い所得ベースの住民税が来ます。収入が下がっても請求は重いので、取り分けておきましょう(→住民税はいくら?)。健康保険は任意継続と国保のどちらが安いかも比較を(→退職後の健康保険)。

Q. 法人化(会社設立)した方が得?

目安として所得が継続的に700〜900万円を超えてくると、税率や社会保険の面で法人が有利になることがあります。ただし設立・維持のコストや手間も増えるので、税理士と相談を。

まとめ

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情報更新日:2026年6月|計算の根拠・参照元について。本記事は一般的な説明です。参照:国税庁(所得税・青色申告)/各市区町村(住民税・国民健康保険)/日本年金機構(国民年金)。金額・要件は加入保険やお住まいの自治体・最新の公式情報でご確認ください。