年収から手取りはいくら?2026年の計算方法と早見表

更新:2026年10月 ・ 読了目安 約6分

「年収500万円って、実際に使えるお金はいくら?」——額面の年収から税金と社会保険料を引いた、実際に手元に入るお金が 手取り です。手取りはおおよそ 年収の75〜85%。年収が高いほど、この割合は少しずつ下がります。

📑 この記事でわかること
  1. 手取り=額面から「引かれるもの」を引いた額
  2. 手取りが決まるまでの流れ(4ステップ)
  3. 年収別 手取り早見表
  4. 昇給したのに「増えた気がしない」の正体
  5. 2026年分(令和8年分)の改正で手取りはどう変わる?
  6. 手取りを増やす3つの方法
  7. よくある質問
  8. まとめ
年収のうち、手取りに残るのはどれくらい? 年収300万 手取り 約241万(80%) ▲59万 年収500万 手取り 約393万(79%) ▲107万 年収800万 手取り 約595万(74%) ▲205万 ■=手取り 薄い色=社会保険料+所得税+住民税(会社員・概算)
年収が上がるほど、引かれる割合も少しずつ増えていきます

手取り=額面から「引かれるもの」を引いた額

会社員の場合、給料の額面(年収)からは次の3つが天引きされます。残ったお金が手取りです。

40歳から引かれ始める介護保険料ですが、実際に使えるのは原則65歳からです(40〜64歳は特定疾病の場合のみ)。何が使えるかは 介護保険は何が使える? にまとめています。

このうち 一番大きいのは社会保険料で、年収のおよそ15%前後を占めます。税金よりも社会保険料の負担が大きい、という点は意外と知られていません。

手取りが決まるまでの流れ(4ステップ)

「年収にいきなり税率がかかる」わけではなく、計算には順序があります。ざっくり次の4ステップです。

  1. 給与所得控除を引く:会社員の「経費」にあたる控除。年収に応じて自動で決まります
  2. 社会保険料が引かれる:健康保険・厚生年金・雇用保険。年収のおよそ15%前後(雇用保険料だけ知りたいときは→雇用保険料の計算)
  3. 各種控除を引いて「課税所得」を出す:基礎控除・扶養控除・iDeCo・生命保険料控除など。ここが節税の効きどころ
  4. 課税所得に税金がかかる:所得税は5〜45%の累進、住民税は約10%(→住民税のしくみ)

ポイントは、税金は年収全体にかかるのではなく、控除を引いたあとの「課税所得」にだけかかること。だから控除が増えるほど税金が減り、手取りが増えます。ふるさと納税やiDeCoで税金が軽くなるのは、この控除を増やせるからです。

年収別 手取り早見表

会社員・独身・賞与なし・扶養なし(40歳未満)を前提に、2026年分(令和8年分)の所得税と2027年度(令和9年度)の住民税で計算した概算です。実際の額は、賞与の割合・お住まいの自治体・各種控除で変わります。

年収(額面)手取りの目安手取り率
300万円約241万円約80%
400万円約318万円約79%
500万円約393万円約79%
600万円約466万円約78%
700万円約531万円約76%
800万円約595万円約74%
1,000万円約727万円約73%

たとえば年収500万円なら、手取りは月あたり約33万円(賞与なしの場合)。年収が上がるほど税率も上がるため、手取り率はゆるやかに下がっていきます。

月収ベースだといくら?

上の手取りを12か月で割った、毎月の手取りの目安です(賞与なしの場合)。

年収月の手取り目安
300万円約20.1万円
400万円約26.5万円
500万円約32.7万円
600万円約38.8万円
800万円約49.6万円

賞与(ボーナス)がある会社なら月々はこれより少なく、賞与月にまとまって入るイメージです。賞与からも社会保険料と所得税は同じように引かれます(→ボーナスの手取りはいくら?)。

昇給したのに「増えた気がしない」の正体

額面が上がったのに手取りが思ったほど伸びない——これには理由が3つあります。

あなたの手取りはいくら?

年収の手取りシミュレーターで計算 →

2026年分(令和8年分)の改正で手取りはどう変わる?

所得税は2年続けて軽くなっています。2025年分(令和7年分)で基礎控除と給与所得控除の最低額が引き上げられ、いわゆる「103万円の壁」が123万円になりました。さらに2026年分(令和8年分)では、基礎控除が最高104万円(合計所得489万円以下の人)に、給与所得控除の最低額が74万円に上がり、給与だけの人は年収178万円まで所得税がかかりません(社会保険料を引く前の目安)。

年収500万円・独身(40歳未満)なら、所得税は2025年分の制度で年119,400円、2026年分の制度で年91,100円と、年28,300円軽くなります(年収300万円なら35,600円→27,500円)。上の早見表は2026年分で計算しています。

自分の年収での所得税は所得税の計算ツール、家族の扶養の線(扶養に入れる年収は136万円以下など)は年収の壁の記事で確認できます。

手取りを増やす3つの方法

  1. ふるさと納税:実質2,000円の負担で返礼品。住民税・所得税が控除される
  2. iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除になり、その年の税金が減る
  3. 医療費控除・扶養の見直し:年間の医療費が多い年や、家族の扶養の入れ方で変わる

いずれも「使えるお金」を増やす王道です。下のツールで、自分の場合いくら得になるか試算できます。

よくある質問

Q. ふるさと納税をすると手取りが増えるの?

正確には、現金の手取りが増えるわけではありません。実質2,000円の自己負担で返礼品がもらえる=どうせ払う税金の一部が「お礼の品」に変わる制度です。お米や日用品など生活費の足しになる返礼品を選べば、結果として使えるお金が増えるのに近い効果があります(→自分の上限額を計算)。

Q. 年末調整でお金が戻るのはなぜ?

毎月の天引きが「多めの概算」だからです。年末に生命保険料控除や扶養を反映して精算するため、多くの人は12月の給料で払いすぎた分が戻ってきます。2026年は基礎控除の引き上げ分もここで精算されるため、例年より戻る額が増える人が多くなります(→年末調整はいくら戻る?)。

Q. 手取りのうち、何割を貯金すればいい?

家庭によりますが、わが家は「手取り(基本給ベース)の9割で暮らし、1割を先取り貯蓄。ボーナスと残業代は最初から無いものとして貯蓄・NISAへ」をルールにしています(→手取りの何割を貯金する?)。

まとめ

ほかの関連:年収500万円の暮らし(家賃・ローン・貯金)/年収の壁とは/住民税はいくら?/年末調整とは?/手取りの何割を貯金する?/住民税シミュレーター/コラム一覧へ

情報更新日:2026年10月|計算の根拠・参照元について|ツールの埋め込み。本記事は一般的な説明です。参照:国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」(基礎控除の引上げ等)/協会けんぽ・厚生労働省(社会保険料率)。手取りは会社員・概算の目安で、実際の額は勤務先・自治体・控除により変わります。