二人暮らし・同棲の生活費は月いくら?一人暮らし2人分との差【2026年版】

更新:2026年8月 ・ 読了目安 約8分

同棲や二人暮らしを考えるとき、いちばん気になるのが「生活費は倍になるの?」という点だと思います。結論から言うと倍にはなりません。総務省の統計を分解すると、二人で暮らすと1人あたりの生活費はおよそ4分の3に下がることが読み取れます。どの費目が分け合えて、どの費目は分け合えないのかを、実際の数字で見ていきます。

📑 この記事でわかること
  1. 結論:二人暮らしは「一人暮らし2人分」より確実に安い
  2. なぜ安くなる?「分け合える費目」と「分け合えない費目」
  3. ⚠️ 統計の「住居費」はそのまま使えません
  4. 二人暮らしの生活費のめやす
  5. 世帯の手取りと、家賃の目安
  6. 同棲ならではの、お金の注意点
  7. よくある質問
  8. まとめ

結論:二人暮らしは「一人暮らし2人分」より確実に安い

まず、いちばん確実に言えることから。総務省「家計調査」の2025年平均によると、

一人暮らしを2人分そろえると 173,042円 × 2 = 346,084円。ところが実際の二人以上世帯は、平均2.87人も住んでいるのに314,001円で収まっています。人数が多いのに、一人暮らし2人分より32,083円も少ないのです。

1人あたりに直すと、この差はもっとはっきりします。

暮らし方1人あたりの消費支出
一人暮らし173,042円
二人以上の世帯2.87人で314,001円109,408円
−63,634円(36.8%減)

誰かと一緒に住むだけで、1人あたりの生活費は4割近く下がる。これが同居のいちばん大きな経済的メリットです。

なぜ安くなる?「分け合える費目」と「分け合えない費目」

理由は費目ごとの増え方を見ると分かります。世帯人員は2.87倍なので、もし何も分け合えないなら、どの費目も2.87倍になるはずです。実際はこうなっています。

費目単身世帯二人以上世帯倍率
光熱・水道13,333円24,547円1.84倍
食料49,321円94,895円1.92倍
被服及び履物4,908円10,063円2.05倍
家具・家事用品6,120円13,068円2.14倍
交通・通信19,334円45,730円2.37倍
教養娯楽21,173円32,125円1.52倍
保健医療8,754円15,863円1.81倍
(参考)世帯人員1.00人2.87人2.87倍

すべての費目が2.87倍を下回っています。つまり、どの費目にも多かれ少なかれ「分け合える部分」があるということです。とくに大きいのが次の2つ。

逆に交通・通信は2.37倍と、いちばん分け合いにくい費目です。スマホは1人1台、通勤定期も1人分ずつ必要なので当然といえば当然。ここは同居しても減りません。

⚠️ 統計の「住居費」はそのまま使えません

ここまでの表で住居費だけをあえて外しました。理由は、この統計の住居費が実態とかけ離れているからです。

単身世帯の住居費は月21,667円、二人以上世帯にいたっては18,678円。家賃を払っている人の実感とは全然違いますよね。これは統計の対象にローンを払い終えた持ち家の高齢者が多く含まれるためです(単身世帯の平均年齢は58.6歳、二人以上世帯の世帯主は60.7歳)。これから部屋を借りる人が予算の根拠にすると、確実に足りません。

そこで、住居費は統計から切り離して自分が実際に払う家賃を足すのが正しい使い方です。ちなみに家賃は、二人暮らしで最も分け合える費目でもあります。1人暮らし2部屋なら家賃は2つ分かかりますが、同居すれば1つ分で済むのですから。

二人暮らしの生活費のめやす

では2人ちょうどだと、いくらくらいになるのか。単身世帯(1人)と二人以上世帯(2.87人)の実データから、世帯人員2人の場合を費目ごとに内挿して推計すると、家賃を除いた生活費は約222,000円となります。

二人暮らしの月の生活費 = 約222,000円 + 家賃
※家賃・子どもの教育費を除いた金額。単身世帯と二人以上世帯の実データから、世帯人員2人の場合を費目ごとに内挿して算出しています。

この数字が妥当かどうかは、上下から挟んで確かめられます。

比べる対象家賃以外の生活費
一人暮らし2人分302,750円
二人暮らしの推計約222,000円
二人以上世帯2.87人295,323円

一人暮らし2人分(302,750円)より大幅に少なく、2.87人の世帯(295,323円)よりも少ない。人数が2人なのだから、この位置に来るのは自然です。

家賃を足すと、月の生活費はこうなります。

家賃月の生活費の目安年間
8万円約302,000円約362万円
9万円約312,000円約374万円
10万円約322,000円約386万円
12万円約342,000円約410万円

そして、いちばん伝えたいのはここです。家賃以外の生活費を1人あたりに直すと110,976円。一人暮らしのとき(151,375円)と比べて1人あたり40,399円、26.7%も安くなります2人合わせて月8万円ほど浮く計算です。

これはあくまで平均値から組み立てた目安です。若いカップルは統計より食費・交際費が少ないことも多く、実際にはもっと抑えられるケースもあります。

世帯の手取りと、家賃の目安

次は収入の側から。共働きなら世帯の手取りは2人分になります。当サイトの手取り計算ツールで計算すると次のとおりです(賞与なし・扶養なし・40歳未満の会社員として)。

2人の年収世帯年収世帯の手取り(月)家賃の目安手取りの25〜30%
300万+300万600万円400,775円10.0〜12.0万円
300万+400万700万円464,429円11.6〜13.9万円
400万+400万800万円528,083円13.2〜15.8万円
500万+500万1,000万円650,492円16.3〜19.5万円

世帯年収600万円(月手取り約40万円)で家賃10万円なら、生活費の目安は約32万円。月8万円ほど残る計算になります。同居して固定費が1つにまとまるぶん、貯蓄に回せる額は一人暮らしのときより増えやすいのが二人暮らしの強みです。

⚠️ 同じ世帯年収800万円でも、稼ぎ方で手取りは変わります。400万+400万なら月528,083円ですが、500万+300万だと525,633円。2人に分散しているほうが手取りは多くなります(所得税が累進課税で、社会保険や控除も個人ごとに計算されるため)。

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同棲ならではの、お金の注意点

① 生活費の分け方は3通り

おすすめは共通の口座(または共通の財布)を作って、決めた額を毎月そこに入れる方法です。共有のお金と個人のお金が混ざらないので、揉めにくくなります。

② 同棲では配偶者控除が使えません

ここは誤解が多いところです。税金と社会保険で扱いが違います。

制度同棲・事実婚の扱い
配偶者控除・配偶者特別控除使えない(民法上の配偶者=入籍が条件)
健康保険の被扶養者事実婚なら認められる場合がある
国民年金の第3号被保険者事実婚なら認められる場合がある

税の控除は入籍していないと一切使えません。一方、健康保険と年金は「婚姻の届出はしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者」も対象になるため、事実婚と認められれば扶養に入れる可能性があります。判断材料になるのが住民票の続柄で、「妻(未届)」「夫(未届)」と記載しておくと事実婚の証明になります。

ただし単なる同棲(お互い独立して生計を立てている状態)は事実婚とは扱われません。扶養に入れるかどうかは、加入している健康保険組合の判断によります。手続き前に必ず確認してください。

③ 契約と、解消するときのこと

結婚を考えているなら、式や新生活にかかるお金もあわせて見ておくと計画が立てやすくなります(→結婚にかかるお金はいくら?)。

よくある質問

Q. 同棲すると生活費は2倍になりますか?

なりません。家計調査から計算すると、1人あたりの消費支出は一人暮らしの173,042円に対し、複数人世帯では109,408円と36.8%下がります。家賃・光熱費・家具などを分け合えるためです。家賃を除いた生活費で見ても、1人あたり26.7%安くなります。

Q. 二人暮らしの生活費はいくらを目安にすればいいですか?

家賃を除いて月およそ222,000円が目安です。家賃10万円なら合計で月約322,000円。ただし若いカップルは統計より食費・交際費が少ない傾向があるので、上限の目安と考えてください。

Q. 家賃はいくらまでにすべきですか?

世帯の手取りの25〜30%が目安です。世帯年収600万円(2人で300万ずつ)なら月の手取りが約40万円なので、家賃は10〜12万円が目安になります。

Q. 同棲でも扶養に入れますか?

税金の配偶者控除は入籍していないと使えません。一方、健康保険と国民年金は事実婚でも認められる場合があります。住民票に「妻(未届)」などと記載しておくと事実婚の証明になりますが、最終的な判断は健康保険組合によります。

まとめ

ほかの関連:結婚にかかるお金はいくら?固定費の見直しで一番ラクに節約

情報更新日:2026年8月|このサイトについて・免責。統計値は総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」にもとづきます。二人暮らしの推計は、単身世帯(1人)と二人以上の世帯(2.87人)の費目別実績値から世帯人員2人の場合を内挿したもので、公表された「2人世帯」の統計値ではありません。手取り額は令和7年度の税制・社会保険料率をもとにした当サイトの概算(会社員・東京・扶養なし・40歳未満)です。扶養や事実婚の取り扱いは、加入している健康保険組合や税務署にご確認ください。